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【2018年4月保険料改定】保険料改定によって考えるべき事とは?見直し必須な人とは?

20184月、「保険料が改定される!」という情報が新聞やネットニュースに上がりました。

今回の件では、保険料が値上がりする保険、値下がりする保険どちらも混在しています。

  • なぜ保険料が変わるのか?
  • 保険料が変わることで、考えるべきことは何なのか?
  • 今回の改定で見直し必須な人とは?

以上の3点を中心にお話していきます。

20184月 保険料改定

20184月、生命保険各社が保険料を改定しました。

保険料が値上がりした保険もあれば、値下がりした保険もあります。

1つ目のポイントは「なぜ保険料が変わるのか?」です。

1.今回の保険料改定の理由

今回の保険料改定の理由の最も大きな理由は、標準生命表」が11年ぶりに書き直されたからです。

特にこの標準生命表にある予定死亡率」が変化したことが、保険料改定の最も大きな要因です。

予定死亡率」とは、過去の統計から性別や年齢別の死亡者数(生存者数)を予測して、将来の保険金などの支払いに充当する場合の必要額を算出するときに求められる死亡率のことをいいます。
簡単にいうと、契約期間中に死亡する人がどれくらいいるのかということです。

今回の改定についてもっとわかりやすく言うなら「今までより日本人は長生きになったので、それに合わせて保険料を変えよう!」というのが今回の保険料改定のポイントです。

2.保険料が変わることで、考えるべきこと。

ポイントの2つ目は、保険料が変わることで、考えるべきことは何なのか?です。

今回、長生きする人が増えたことによって「標準生命表」が書き直され、保険料の改定につながりました。「保険料改定」というキーワードにつられて、みなさん保険料の値上がり・値下がりに注目しているかと思います。

例えば、自分の加入している保険の保険料について

「安くなったのかな?高くなったのかな?」

と考える方が多いかと思います。

しかし最も注目するべきことは、保険料の金額だけではありません。本質を見失ってはいけません。

今回の保険料改定は「長生きする人が増えたこと」によるものです。

つまり、これまでより人生が長くなったと考えてみてください。人生が長くなるということは、これまで計画していたライフプランとライフプランに合った資金の準備も見直さなければいけないということです。また、長生きすることで抱えるであろうリスクも増えますよね。

今回の保険料改定から保険料について考えることも大事です。

また既に保険に加入している人は、今後のライフプランと一緒に新たに抱えるであろうリスクに対する保険、そして保険料の見直しをすることが必要です。

3.見直し必須な人

ポイントの3つ目は、今回の改定で見直し必須な人とは?です。

ポイントの2でも説明したように、今回の保険料改定によって、全ての人がライフプランをしっかりと見直す必要があります。しかし、ポイント3ではその中でも特に具体的に見直しをしなければならない人について取り扱います。

今回の改定で見直し必須な人はーー

平成30年4月以前に収入保障や死亡保険に加入している人

見直し必須!と書くと焦ってしまう人が多くいるかもしれませんが、別にそういうわけではありません。むしろ見直したら得をするといった類のものです。

今回の改定の理由は、平均寿命が1.62~2.53歳延び、11年ぶりに標準死亡率が下がったことが要因です。

こうして保険料の改定が行われたわけですが、保険会社や保険商品によって値上げされるものと値下げされるものが混在しているとお伝えしてきました。

ところが、「死亡保険」や「収入保障」などのいわゆる掛捨タイプの定期保険系の保険に関しては、今回改定のあった平成30年4月以前に加入している方は保険の見直しをすると保険料が安くなる場合が多いのです。

一例ですが、収入保障保険の場合、

【見直し前】before

保険会社 A社
性別 男性
期間 40〜60歳
収入保障 死亡時月10万円
月額保険料 月額保険料3,040円

【見直し前】after(4年後の現在)

保険会社 A社
性別 男性
期間 40〜60歳
収入保障 死亡時月10万円
月額保険料 月額保険料2,430円

これは以前私が見直しをした方の一例ですが、今回の改定の結果、加入時から歳をとったにもかかわらず保険料が下がるという現象が起きています。

さらに安くなる上に解約返戻金まで戻ってくる場合があるわけですから、見直しは必須でしょう。

もちろん、値下がり幅については会社や契約内容によっても異なりますから、ぜひ一度見直しをされてみてください。

まとめ

今回の保険料改定によって、保険料の値上がり・値下がりに注目している方が多いかと思います。実際、今回紹介したように収入保障や死亡保障などの定期型の保険に加入している場合、保険料が安くなるケースが多いので見直しするべきでしょう。

もちろん保険に加入する上で、保険料の金額はよく考えるべきことです。

しかし、今回の保険料改定において注目するべきことは保険料改定の理由である「長生きする人が増えたこと」です。

人生が長くなることによってライフプラン・ライフプランに合った資金の準備が変化する上に、長生きすることによって抱えるであろうリスクについても考えていかなければなりません。

そう考えると今回の保険料改定は、金銭的な面だけではなく、それに加えて今後のライフプランを考え直す良いきっかけになると思います。 

これを機に、保険の見直しについて考えてみてはいかがでしょうか?

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